ドラッグストアで解決! 妊娠中の漢方
みなさま、こんにちは。
本日もご覧いただきまして、ありがとうございます。
本日は、妊娠中に使われることのある漢方を説明していきます。
この記事を読んで分かること
①妊娠中に使われる漢方が分かる
②妊娠の継続・維持を補助する漢方が分かる
③妊娠中のめまい、頭痛、肩こりを改善する漢方が分かる
④妊娠中の便秘を改善する漢方が分かる
⑤妊娠中の皮膚のかゆみを改善する漢方が分かる
妊娠中に使われる漢方 3種類
妊娠中に使われるのは、こちらの3つになります。
①当帰芍薬散 トウキシャクヤクサン
②大建中湯 ダイケンチュウトウ
③温清飲 ウンセイイン
①当帰芍薬散 トウキシャクヤクサン
こちらのお薬は、漢方に興味を持った方なら一度は聞いたことがあるかもしれません。
基本的には、PMSや更年期障害、月経困難症に使用します。婦人科での処方がメインとなっています。
産科の場合は、昔から安胎薬として用いられており、妊娠の継続・維持を補助するものとして使われています。血の巡りを良くすることで流産などのトラブルを防ぎ、妊娠によるむくみにも効果があるとされています。妊娠による子宮の筋肉の変化によるお腹の痛みにも効果があるとされています。
また、妊娠中のめまいや頭痛、肩こりにも処方されることがあります。
②大建中湯 ダイケンチュウトウ
こちらは、妊娠中の頑固な便秘に対するお薬になります。
妊娠中は大多数の方が便秘で悩まされると思います。
病院では、酸化マグネシウムやラキソベロン、ピコスルファートといったお薬を処方されることが多いと思います。
こちらのお薬ではなかなか改善しない場合に、試すのが良いかと思います。
もともと手術後の腸閉塞(イレウス)に使用することが多いお薬ですが、妊娠中にも使用することができます。
酸化マグネシウムは便を柔らかくしてお通じを良くするものですが、腸の運動自体が弱っている時には、効果が不十分となります。
ラキソベロンやピコスルファートも腸の動きに作用してお通じをよくするお薬ですが、こちらを使用しても不十分な場合や、お腹の張りが強い場合、ゲップなどが多く出て食欲が出ない場合にも、大建中湯はよく効くと思います。
③温清飲 ウンセイイン
こちらのお薬は、皮膚のかゆみに対して使われるお薬です。
妊娠性搔痒(にんしんせいそうよう)と診断された方に効きます。
妊娠性搔痒は、妊娠がきっかけで皮膚が痒くなってしまう状態です。塗り薬の痒み止めでは効果が不十分な場合に使うとよいと思います。
皮膚を丈夫にする成分と熱を冷まして炎症を抑える成分が入っています。
さて、妊娠中のトラブルと漢方について、いかがでしたでしょうか。
次回は、妊娠性搔痒の対処法について、お話していきます。