ドラッグストアで解決!<おりものトラブル part1>
みなさま、こんにちは!
ご覧いただきありがとうございます。
今日は、外来診察の受診理由トップ3に入る、おりものについて書いていきます。
はじめに
おりものの量が増えた、臭いがきつい、かゆいなどのお悩みありませんか?
実は、生理周期の影響でおりものの量や色は変わります。
受診された方の中には、色々と検査したけれども特に問題はない方もいます。
しかし、中には早めに治療した方がいい場合もあります。
今回は、まず受診した方がいい場合と受診せずに様子が見られる場合、まずはドラッグストアの薬を試してみてもいい場合、に分けてお話していきます!
この記事を読んで分かること
①病院に行く方がいいか、ドラッグストアの薬を試してみてもいいのか、判断できる
②カンジダ膣炎の対処法が分かる
受診の目安
①受診した方がいい場合
・おりものが黄色、黄緑色、出血が混じる、泡立っている
・おりものが魚が腐ったような臭いがする
・お腹が痛い
・パートナーが複数いる
・パートナーが性感染症<クラミジア、淋菌、トリコモナス、梅毒、HIV>にかかっている
②受診せずに様子が見られる場合<これは絶対ではありません。あくまでの緊急性がないという話です。>
・白色または透明でサラッとしている
・臭いはしない、または少し酸っぱい臭いがする
・おりもの以外の症状がない<かゆみなど>
・かゆみはあっても軽度、集中していると忘れられる、かかなくても大丈夫
・性交渉の経験がない、パートナーが限定されておりパートナーに異常がない
③ドラッグストアの薬を試してみてもいい場合
これは、結論から言うと、カンジダ膣炎を疑う場合になります!
・白色、黄色、黄緑から灰色で、ポロポロしている<酒粕、カッテージチーズ様>
・かゆみが強い、我慢できず思わずかいてしまう
・お風呂入った後や寝るときに特にかゆみが強くなる
カンジダ膣炎について
カンジダ膣炎の治療薬について説明します!
薬局で売っているお薬は、基本的に病院で処方されるものと同じ効果があります。
カンジダ膣炎にかかったことがある場合は、まずは薬局の薬を試してみるのが良いかと思います。
薬局の薬を試す上でのデメリットは、薬代が高いことですが、病院に行くと受診料や検査代にお金がかかるので、薬代が安くても最終的には同じくらいお金がかかることも多いです。
今までカンジダ膣炎と診断されていない方の中には、いきなり薬局の薬を使うことに抵抗がある方もいるかもしれません。しかし、カンジダの薬を間違って使用しても、基本的にトラブルになる可能性は非常に低いです。(薬のアレルギーなど特別な場合を除いて)
ドラッグストアの薬を試すメリット
①すぐに試せる、病院受診の手間が省ける
②間違って使用しても大きなトラブルになることは少ない
③カンジダ膣炎は放っておくとかゆみが強く、生活に支障が出る。早めに使うと効果も早く感じられる。
具体的にはこのようなお薬になります。
薬の使い方と効果の判断
使い方はパッケージに記載の通りで大丈夫です。
診断が合っている場合、2-3日するとかゆみがすっと引き、その後におりものの様子も変わってきます。1週間経過しても症状の改善がなければ病院を受診するのが良いと思います。
なお、膣のお薬を使っている間は、溶けたお薬が膣から出てくるので白くもさっとしたおりものに変わることがよくあります、慌てなくて大丈夫です。
「かゆみの程度」と「薬を使用し終わった後、使いはじめてから1週間経った後のおりもの」の様子を見て判断してくださいね。
今回は、カンジダ膣炎メインのお話をしました。
おりものについては、もう少し書いていきたいと思います。
次回は、おりものかぶれやおりもののケアについて書いていきます!